考えたことありますか? 私たちが住んでいるこの世界って、一体どうなっているんだろう?
空を見上げるとお星さまがあって、周りにはたくさんの物があって、そして自分は色々なことを感じたり考えたりできる。これって、当たり前みたいだけど、実はすごく不思議なことなんです。
昔から色々な人が、この世界の秘密を知りたいと思って調べたり考えたりしてきました。最近の科学や、昔からの考え方を合わせると、なんだか面白い「世界の仕組み」が見えてくるんです。
ここでは、難しい言葉を使わずに、この世界がどうなっているのか、あなたがどうやって世界を見ているのか、そして心の中の「ふしぎな力」のお話をしてみたいと思います。

大きな大きな世界(宇宙)のお話
まずは、一番大きなお話。私たちの世界、つまり宇宙は、すごく昔に「ビッグバン」という大きなバン!から始まりました。それからずっと、今もどんどん大きくなっています。
宇宙には、目に見える星やガスだけじゃなくて、見えないけど確かに「何か」があるらしいんです。
- 見えないのり(暗黒物質): 銀河とかが集まるのを手伝っている、見えないボンドみたいなもの。
- 見えない力(暗黒エネルギー): 宇宙をどんどん広げている、見えない風みたいなもの。
宇宙のほとんどは、この見えないものでできているらしいです。すごいですね!
があって、周りにうっすらと見えないモヤモヤ(暗黒物-1024x579.jpg)
小さな小さなふしぎな世界(量子)のお話
今度は、逆にものすごく小さな世界をのぞいてみましょう。私たちの体を microscopic にしてもっともっと小さくしていくと、「素粒子」という tiny なつぶつぶが見えてきます。
この tiny なつぶつぶの世界は、私たちの知っている当たり前のルールが通じない、とってもふしぎな場所なんです。
- つぶつぶなのに波? 電子とか光とかは、つぶつぶみたいに振る舞うときもあれば、水面の波みたいに広がることもあります。二つの顔を持っているみたいです。
- あっちにもこっちにも? 見ていないときには、一つのつぶつぶが色々な場所に同時にいる!なんてことがあるらしいんです。「重ね合わせ」といいます。まるで、コインが回っている間は「表」と「裏」が同時に見えているみたいに。
- 見ると決まる? そして、このつぶつぶを「見た」瞬間に、同時だった状態が一つに決まるんです。なぜ「見る」と決まるのか、これは世界の大きな謎の一つです。あなたが箱を開けるまで、中の猫が生きているか死んでいるか分からない、という例え話(シュレーディンガーの猫)は、このふしぎさを言っています。
- 離れていてもつながる? 二つのつぶつぶが一度ペアになると、どんなに遠く離れても、片方のつぶつぶの状態が決まった瞬間に、もう片方の状態もパッと決まります。まるで、遠く離れた双子の片方が笑うともう片方も同時に笑い出す、みたいに。
この小さな世界は、私たちの「見ている」という行為が、その状態に影響を与えるらしい、ということを教えてくれます。
あなた自身のお話(意識)
さて、大きな宇宙、 tiny なふしぎな世界のお話ときて、次は私たち自身のお話です。私たちは「考える」「感じる」「見る」「聞く」ということができますね。これが「意識」です。
「意識」って、いったいどこからくるんでしょう? 頭の中の脳みそが電気信号をやり取りしているから生まれるの? それとも、もっと何か別の、宇宙全体に関わるような、もっとfundamental (根っこの) ものなの?
脳科学者は「脳の働きから生まれるんだ」と考えています。でも、「なぜ脳の働きから、私が『リンゴを見て赤いと感じる』という体験が生まれるの?」という一番難しい問題は、まだ分かっていません。
もし、さっきのtiny な世界で「見る」ことが大事なら、私たちの「意識」は、もしかしたら私たちが世界を見る上で、すごく大切な役割を持っているのかもしれません。

世界はまぼろし?面白い考え方(ホログラフィック宇宙論)
科学者の中には、もっと面白い「もしかしたら?」という考え方をする人もいます。その一つが「ホログラフィック宇宙論」というものです。
これは、「私たちが普段見ているこの立体的な世界は、実はもっと平べったい、二次元の世界に書かれた情報の『影』みたいなものなんじゃないか?」という考え方です。
たとえば、クレジットカードについているキラキラした絵(ホログラム)って、平らなのに立体的に見えますよね? それと同じで、宇宙の一番外側の平らな場所に、宇宙全部の情報が書いてあって、それが私たちの見ている三次元の世界として映し出されているのかもしれない、というんです。
もしこれが本当なら、私たちが触ったり見たりしている「現実」って、実は大きな映画館のスクリーンに映し出されている映像みたいなものなのかも? と考えることもできます。
あなたが見ている「現実」はどうやってできるの?
宇宙の大きな話、 tiny なふしぎな話、そしてまぼろしかもしれない話を聞いてきました。じゃあ、あなたが今「これが現実だ!」と思っている世界は、一体どうやってできているんでしょう?
あなたは目や耳などの「五感」で外の世界の情報を受け取りますね。でも、脳みそはそれをそのまま見せているわけじゃないんです。脳みそは、受け取った情報を「これは何だろう?」「これはどういう意味だろう?」と考えながら、あなただけの「現実」を作り上げています。
例えるなら、脳みそは料理人です。五感から材料(情報)を受け取って、あなたの経験や知っていること(レシピ)、そして気分(味付け)を加えて、あなただけの special な料理(現実)を作っているんです。
だから、同じものを見ても、人によって感じ方や見え方が少し違うのは、この脳みその料理の仕方が違うからなんです。
あなたの中の秘密の力(潜在意識)
さて、ここでとても大事なものが出てきます。それが、あなたの心の中の「潜在意識(せんざい いしき)」です。
私たちは普段、 consciously(意識して)考えていることはほんの少しです。でも、その心の奥には、あなたが生まれたときからの全ての記憶、感じたこと、信じていること、癖などが、ものすごくたくさんしまわれている部屋があります。それが潜在意識です。
この潜在意識は、あなたが consciously 気づかないうちに、あなたが物事をどう考えるか、どう感じるか、どう行動するか、そしてあなたが世界をどう見るかに、ものすごく大きな影響を与えています。
潜在意識は、あなたが世界を見るための「特別な色のメガネ」みたいなものです。あなたが何を「大事だ」と思うか、何に「気づく」か、どんな情報だけを「受け取る」か、全部潜在意識の中にある「信じていること」や「期待していること」によって、無意識のうちにコントロールされています。
例えば、「自分は何をやってもダメだ」と心の奥底(潜在意識)で信じているとします。すると、目の前にチャンスが来ても気づきにくかったり、気づいても「どうせ無理だ」と思って行動できなかったりします。潜在意識というメガネが、チャンスが見えない色になっているからです。
逆に、「自分はできる!」と潜在意識で強く信じていれば、同じ状況でもチャンスにパッと気づいたり、失敗を恐れずにチャレンジできたりします。潜在意識というメガネが、チャンスを明るく見せる色になっているからです。
あなたが「これが世界の当たり前だ」と感じていることは、外部の世界と、それをあなた色に染めている心の中の潜在意識が一緒に作り出したものなのです。もし世界が情報の集まりだとしたら、その情報をどう受け取るか、というあなたの内側(潜在意識)の状態が、あなたの体験する世界を大きく変えるかもしれない、ということです。

心の中と「引き寄せ」の面白い関係
潜在意識があなたの見る「現実」にすごく影響する、ということが分かってきました。この考え方をすると、「引き寄せ(ひきよせ)」という言葉で言われるようなことが、どうして起こるのか、少し面白く説明できるようになります。
「引き寄せ」とは、「自分の思っていることや感じていることが、それと同じような現実を引き寄せる」という考え方ですね。これは時々、不思議な力のように言われますが、実はあなたの心(特に潜在意識)と、あなたが世界を見る仕組みに関係があるのかもしれません。
さっきお話ししたように、あなたの潜在意識は、あなたが世界を見る「メガネの色」を決めます。
- あなたが心の中(潜在意識)で「良いことが起きるはずだ」と思っていると、良いことを見つける「メガネの色」になります。すると、本当に良いチャンスや情報に気づきやすくなります。他の人には見えないかもしれません。
- あなたが心の中(潜在意識)で「こうなりたい」と強く思っていると、そうなるためにどんな行動をすればいいか、脳が勝手に考え始めたり、実際にそういう行動を選びやすくなったりします。
- あなたが心の中(潜在意識)で周りの人に感謝していると、相手にもそれが伝わって、良い関係を作りやすくなるかもしれません。
このように、あなたの心の中、特に潜在意識の状態が変わると、あなたが気づくこと、行動すること、人との関係が変わり、その結果として、あなたの周りで起こる出来事、つまり「あなたの体験する現実」が変わってくるのです。
これは、何でも魔法のように目の前に現れる、ということではありません。あなたの潜在意識が、あなたの現実を見るフィルターを調整し、あなた自身の行動や周りとの関わり方を変えることで、結果的に引き寄せているように見える、ということです。
量子力学が「見る」ことが大事だと言ったり、ホログラフィック宇宙論が「情報は大事」だと言ったりしましたが、もしかしたらあなたの心の中にある潜在意識の情報こそが、あなたが体験する「現実」のレシピを決める一番大事な材料なのかもしれませんね。
まとめ
この世界は、大きな宇宙から小さなつぶつぶまで、そしてあなたの心の中まで、全部つながっていて、とってもふしぎで面白い仕組みで動いているようです。
私たちが普段「現実だ」と思っている世界は、外からの情報と、あなたの脳、特に潜在意識という心の中の大きな部屋が一緒に作り上げているのかもしれません。
あなたの心の中の状態、特に潜在意識にある「信じていること」や「感じていること」は、あなたが世界を見る「メガネの色」を決め、あなたが気づくことや行動を変え、その結果、あなたが経験する「現実」に大きな影響を与えます。これが、「引き寄せ」のように見える現象のヒントかもしれません。
世界を知る旅は、自分自身の心の中を知る旅でもあります。あなたの潜在意識という宝箱を開けてみることで、あなたがどんなメガネを通して世界を見ているのかが分かり、もしかしたら、あなたの見たい現実を引き寄せるための新しい一歩を踏み出せるかもしれませんね。